防災×テクノロジー×SDGsレポート
ペット防災をアプリで支援
能登半島地震から感じた必要性
ペット防災をアプリで支援
能登半島地震から感じた必要性
一般社団法人JPCS
人間とペットの幸せな日々のために
私たちの友人であり、家族でもあるペット。その愛らしさは日々の生活に大きな癒しを与えてくれます。ペットと暮らす人ならば誰しもが「できるだけ長く共にありたい」と願いますが、病気や災害は、その妨げとなります。私たちとペットに起こりうるリスクを最大限防ぐためには、いったいどうしたらよいのか。この問題に取り組んでいるのが一般社団法人JPCSです。
HP https://jpcs-animalove.jp/animalove/
インタビュー
一般社団法人JPCS 代表理事 羽田和政さん
ペット診療・防災アプリを開発
現在、私たちはスマートフォン向けのペット診療・防災アプリケーション「アニマラブ」をリリースしています。開発のきっかけはコロナ禍中に動物病院での対面診療が難しくなったことにあります。人間であれば、オンライン診療が普及していましたが、ペットには該当するサービスがなかったため、自分たちでつくることにしたのです。アプリ開発中の2024年1月に能登半島地震が発生しました。石川県在住の私は現地で被災し、困難に直面しました。ペットを飼っている私は、多くの避難所に入ることができなったのです。他のペットを飼っている方々も同じで、車の中で過ごしたり、中には倒壊しそうな自宅に戻ってしまう方々もいらっしゃいました。そこで、ペット同伴でも入ることのできる避難所の場所が分かるアプリが必要だと思い、この機能も追加することにしました。
アニマラブ紹介ページ
https://jpcs-animalove.jp/animalove/animalove/
ペット可の避難所を増やしたい
ペット受け入れ可能な避難所の場所をお知らせするだけではなく、受け入れ可能な避難所を増やす取組みも行っています。ペットを飼っている方々にとっては、ペットは家族です。災害が発生したからといって、置き去りにすることなど考えられません。ペットの飼い主の気持ちを自治体の方々にもご理解いただき、ペット可の避難所を増やしていってもらう活動です。現在では、HPなどにペット可の避難所の場所を明示している自治体は多くありません。一つでも多くの自治体で表記してもらい、ペットの飼い主が事前に避難計画を立てられるような社会になれば良いと思います。動物の健康維持にも注目
ペットと医療に関する取組みとしては、オンライン診療システムの提供の他、処方箋の配送支援や獣医療関係者・獣医師向け情報誌の発行や動物看護師がより良い環境で働けるようなサポート活動も行っています。これからも、人間とペットの共生環境の向上のため、できる限りのことをしていきたいと思います。
動物医療専門情報誌『Huage(ヒューゲ)』
羽田さんからのメッセージ
ペット防災のすすめ
ペットを飼っている方々も、まだまだペット防災の意識が高いとはいえないと思います。ぜひ、あらためて災害というリスクに目を向けて、ペットとの防災計画を立ててみてください。避難所の位置を確認することのみならず、ペット防災グッズを揃えておくことも必要です。ペットと過ごす当たり前の日常を守っていくためにも、ぜひ取組みをはじめていただければと思います。
※スマートフォン用アプリ「アニマラブ」ダウンロード
団体名 | 一般社団法人JPCS |
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所在地 |
〒153-0061 東京都目黒区中目黒3丁目6番2号 中目黒F・Sビル 5階 〒920-0061 石川県金沢市問屋町1丁目27番1(サポート事務局) |
事業内容 | 開業医支援・獣医療情報誌・オンライン診療システム開発・アプリ開発など |
URL: | https://jpcs-animalove.jp/animalove/ |
